制作・出演 : チャーリー・ラウズ
ベニー・グリーンのトロンボーンとチャーリー・ラウズのテナーの溶け込み具合が絶妙の味を醸し出すブルーノート作。比較的スタンダード中心のセレクションで、プレスティッジ期のようなレイドバック感が魅力だ。
モンクの名盤を彩ったサックス奏者、チャーリー・ラウズのリーダー作。ボサ・ノヴァに焦点を絞ったことも功を奏し、適度な聴きやすさをと人気を獲得した。ギターとパーカッションのアンサンブルも見逃せない。
81年NY、ラウズ57歳の時の録音のリマスタリング。純ジャズ低迷の時代背景に臆し、惑わされることなく、よくスウィングするビートに乗って自己の軽快なスタイルでブロウし歌い上げる。ユニークな旋律の「リル・シェリー」、セカンドライン風リズムの逸品「ミスター・マギー」など楽曲も良い。★
チャーリー・ラウズを含むレギュラー・カルテット(一部ソロ・ピアノ)で62年に録音したモンクのコロンビア第1作。特異なタイム感覚に摩訶不思議な世界に誘われること必至。オリジナル盤に4曲の別テイクを追加。そのうちの3曲は本作で初登場の未発表トラック。
ピアノ・トリオ2曲+レギュラー・カルテット7曲で構成されたモンクの傑作。彼は数々の名盤を残しているが、ソニー時代の作品ではこれが一番モンクらしさを表出させていた。独特の節回しと不思議な和音を駆使したプレイは彼の専売特許である。
ベースにラリー・ゲイルズが加わって、魅惑的で絶妙なバランスを得たモンク・カルテットの米コロンビアNYスタジオ録音4作目。モンクのノリノリぶり、気難しさとお茶目な面が満載された楽しい名品である。おまけに本品は別テイクが付いているという超お薦めの逸品。★
シュールなジャケットが最高(グラミー賞最優秀アルバム・カバー部門賞受賞)! オリジナルLPで割愛されていた演奏部分もそのまま収録されていて、ファンには嬉しい内容。モンク独特のリズム感覚、空間意識から生まれる音楽は非現実の世界が口を開けているかのよう。★