制作・出演 : ディー・ディー・ブリッジウォーター
ビリー・ホリデイ特集。ビリーのように歌うのではなく、ビリーの魂を受け継ぎながら、あくまでもD.D.本来の野性的かつエネルギッシュなスタイルで熱唱している点がいい。ジェームス・カーターの好演も印象的。最後のボーナス・トラックは98年の白熱ライヴ録音。
ジャズ・ヴァイオリンの代表的奏者、レジーナ・カーターのスタンダード・カヴァー集。1920〜40年代の代表的なスタンダードを、ゆるぎないテクニックで聴かせてくれる。ディー・ディー・ブリッジ・ウォーターも参加。
74年にサド・ジョーンズ〜メル・ルイス楽団に加わって来日した際、東京で録音されたディー・ディーのデビュー作。タイトル曲の熱唱が圧倒的。エネルギッシュなブルース・メドレーも素晴らしい。野性味たっぷり、スケールの大きな歌声が印象的。当時彼女は23歳だった。
クルト・ワイル作品集。約半分はスタンダードとして知られるナンバーだが、スタンダードっぽく歌うのではなく、独自の切り口で歌っているのが印象的。スパニッシュ調の「ビルバオ・ソング」、あるいはファンキーな「アラバマ・ソング」という具合いにアレンジも斬新。★
フュージョン・シンガーのはしりのようなひとがディー・ディーだ。その彼女がこの路線で最高に充実した活躍をしていた時代の作品。チックやスタンリー・クラークなど伴奏陣も豪華で当時の彼女の勢いを強く感じさせる。迫力満点の歌声が何とも豪快だ。
90年代に入ってからはもっぱらジャズ・シンガーとしての活動がメインの彼女だが、ワールドワイド・デビューとなったこのアルバムはR&B、ソウル・テイスト色の強い仕上がりとなっている。スケールの大きいパンチの利いた歌声に圧倒される!
ジャズ、R&B、フュージョンの歌姫と知られるディー・ディーが、なんとも甘口のディスコ系フィリー・ソウルにトライした80年作。このチャカポコしたドラムの音、快活なストリングス、時代やなー。もっとも彼女の声自体は実に可愛らしいカンジで悪くない。