音楽むすび | 制作・出演 : トニー・マカパイン

褐色のスーパー・ギタリストとして知られる彼の古巣シュラプネル・レーベル復帰第1弾。全曲インストだが、今回は攻撃的な力も大いに発揮する一方で、この人らしい劇的で映画音楽のように叙情的でもある演奏を満載。近作のなかではベストといえる出来だ。

褐色のイングヴェイ・マルムスティーンと言いたくなるほどに、トニーもクラシック音楽をモチーフとしたオリジナル曲には定評のあるギタリスト。もちろん、今作でもそんな期待にタップリ応えてくれる。早弾きネオ・クラシックの決定盤。

テクニカル・ギタリスト、トニー・マカパインの92年のアルバムで、ソロ名義としては5年ぶりの作品。しかし、基本的なスタイルは変化しておらず、いわゆるギターで表現できる限りの“様式美”を描き出している。正直、イングヴェイほどのエゴがなく、インパクト不足か。

吸引力と美意識はかなりのものだね。褐色のえらいテク持ちギタリスト＝トニーのセカンド。クラシカルなヘヴィ・メタ・インストが脳に直接来る。さらにマルチ・プレイヤーぶりもしっかり披露されておって、そらまあ、おそろしい奴がいるものと感心しきり。