制作・出演 : プラシド・ドミンゴ
2011年に迎える生誕70年と来日に合わせて企画された、ポピュラーのラヴ・ソングとオペラ・アリアを組み合わせた2枚組ベスト盤。テノールの最高峰、ドミンゴの声の魅力と幅が広い的確な表現力がたっぷりと満喫できる。
2010年に開業120年を迎える帝国ホテルのクラシック・コンピレーション。戦前から多くの一流音楽家が泊まり、晩年の藤原義江が暮らしていた同ホテルゆかりの演奏家による名曲集だ。
詩人でもあった故ヨハネ・パウロ2世が、若いころに書いたと思われる詩に、何人かの作曲家が付曲した作品を集めたアルバム。ドミンゴが企画し、共演者も選んでいる。曲は宗教曲ではない。クラシカルな雰囲気を持ったポピュラリティのある曲調で、クロスオーヴァー・アルバムとして楽しめる。
レオンカヴァッロ(1857〜1919)の埋もれた佳作を蘇演させた得難いアルバム。交響詩「五月の夜」はミュッセの詩に基づいた12曲からなる大作。ドミンゴの甘い歌声と劇的な楽曲の融合感がたまらない。他に歌曲とピアノ独奏曲も併録。レオンカヴァッロの真価を再認識する上でも大変興味深く、また感銘深い。
2008年の歌手生活50周年を記念して企画されたベスト盤。ドミンゴ、フリットリ、ヘンドリックス、エヴァ・リントといった歌手たちとの共演曲を収録している。カレーラスのビロードのような声が堪能できる一枚だ。
発売元
ユニバーサルミュージック2008/2009年に人気フィギュア・スケート選手が使用した楽曲を収めたコンピ盤。日本の小塚崇彦や浅田真央、海外選手のジョアニー・ロシェットやキム・ヨナらの使用楽曲が取り上げられている。
世界のオペラ・シーンをリードし、3大テノールの1人としても人気を誇るプラシド・ドミンゴのベスト2枚組。ソニー・クラシカルに1970年代から約30年にわたって録音した音源からセレクト。1枚目には有名オペラからきわめつけの名アリアを収めており、2枚目にはその幅広い活躍ぶりに驚くしかないポピュラー(サルスエラ、ラテン・レパートリー、サントラ)編を収録した、豪華2部仕立てとなっています。共演者にレナータ・スコット、ボー・スコウフス、ジョン・デンヴァー、モーリン・マクガヴァンといった豪華スターたちを迎えています。ドミンゴの一番輝いていた時期の録音だけに、世紀の名テナーの貴重な永久保存盤2枚組といえるでしょう。
カレーラスのデビュー50周年を記念した2枚組ベスト・アルバム。イタリア・オペラを中心としたオペラ・アリアをDISC1に、ミュージカルや歌曲、スペイン民謡などをDISC2に収録している。
サラ・チャン、20歳を迎えた年の録音。タイトルどおり、情熱がほとばしる曲と、ヴァイオリンの甘い響きを前面に押し出した曲とが、ほぼ交互に繰り出される選曲だ。歌心満点のドミンゴの指揮と一体となった名演集。
近年のフローレスにとって代名詞的アリアである「我が友らよ」を冒頭に置き、一気にリスナーの心を鷲掴み。ハイCはもとより、ハイDすら少しも痩せないどころか、実に輝かしく出しているのはさすがというしかない。3曲目や5曲目では甘く繊細な味わいも。共演者も華やかだ。★
一瞬大河ドラマ風に始まるが、すぐにスペイン情緒あふれる世界に。熱い恋をストレートに歌う「お前が好きだから」や、切なさが染み入る「わたしが生まれた日」など、スペインの民衆が愛した名曲の数々が、ドミンゴらしいまったく隙のない堂々たる歌唱で綴られる。オーケストラ・アレンジも華やか。★
カラヤンの円熟した指揮が隅々にまで行きわたった名盤。盛り上げ方は天下一品で、1フレーズごとに磨き上げられたサウンドも人工美の極致をいっている。ドミンゴら豪華キャストによる充実した声楽陣も魅力だ。