制作・出演 : マレイ・ペライア
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集作品6シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集作品6
本当にシューマンを演奏することは難しいと思う。屈折した心を持つシューマンをどうしたら自分のものにできるか……。ペライアは若々しい知性でそれに臨んだ。テクニックも表現も抑えめにして彼の心をたどるペライアのピアノには、好感が持てる。
メンデルスゾーン:ピアノ・ソナタNO.1メンデルスゾーン:ピアノ・ソナタNO.1
線は細いながらもクリスタルの様に硬質で透明な音色に加えて、シャープな切れ味が売り物のペライアにとってメンデルスゾーンは相性がいい。デビュー当時の協奏曲同様、名演だ。とりわけ(4)の急速なロンドは水を得た魚のよう。