音楽むすび | 制作・出演 : 佐野博美

つくづく、歌手とは“依代(よりしろ)”なのだ。歌の背後にある(あるいは、実はない)さまざまなものが彼の歌唱から浮かび上がってくる瞬間を、どう録音という手段ですくい取るか。その試行錯誤が生んだ、驚くべき密度と、いくつもの得難い瞬間。(1)(3)(11)はスペシャル級。★

ムードあるメロディに最もよく合う楽器、サックス、トランペット、ギターによる歌のないムード歌謡曲の決定版。“ギター演歌の大御所”木村好夫と若手サックス奏者の佐野博美による演奏が中心。

男性です、念のため。ミュージシャン生活31年の大ベテランで、サックスやクラリネットなどをあやつるマルチ・プレイヤー。初のリーダー・アルバムは全曲オリジナルで、ジャズあり、童謡のようなやさしいメロディあり、とバラエティ豊か。なごみます。