制作・出演 : 小曽根真
11曲をピックアップした自選曲集。デビュー作と第2作は小曽根真プロデュースによるヴァーヴ作品。それらを含め全リーダー作5枚からのチョイス。デュオからクインテットまで編成はさまざまだが、一貫して熱いスピリット。演奏はもちろん、オリジナル曲が美しい。
ジャズ・ピアニスト、小曽根真が挑んだショパン作品集。ソロ・ピアノにハーモニカと歌が2曲ずつ加わる。テーマの演奏と自然発生的なアドリブが予定調和でなく混ざる展開がメイン。原曲をクラシックらしく演奏する箇所もある。非常に独創的な小曽根の音楽世界だ。
日本のジャズ・シーンの屋台骨を担うベース奏者の12年ぶり5枚目のリーダー作。小曽根真や渡辺香津美をはじめ、熱いスピリットを共有する日本の一流ミュージシャンと流麗なジャズ・セッションを展開。芳醇な香りのアコースティック・ベースのサウンドは格別。
一世を風靡した名曲が高音質で味わえる“おとなBEST”シリーズ。ジャズ・ピアニスト、小曽根真の2001年発表のベスト盤。初の本人による選曲で、選りすぐりの名演13曲を収めた一枚となっている。
日本を代表するジャズ・ピアニストの新曲2曲を含む、バラード・ベスト。ピアノ・ソロ、デュエット、トリオ、ビッグバンドと、小曽根真のこの14年間に出したさまざまな作品からのセレクション。あらためて聴くと、演奏はもちろん、作曲能力の高さに唸らされる。
曲に合わせて5人のピアニストを起用した2008年8月録音の3作目。「五木の子守唄?サマータイム」は小曽根真のクリアな音色によって深みのある声が際立つ。詩情あふれる秋田慎治の演奏とロマンティックな表情のヴォーカルが合う「ムーン・リヴァー」もいい。中島弘恵の軽やかなタッチが生きる「アイ・ソウト・アバウト・ユー」ではいかにも気持ちよさそうに歌っている。
世界を舞台に活躍するピアニスト、小曽根真率いるビッグ・バンド、第2弾。半分は小曽根のオリジナルだが、残りは、日本のジャズを牽引する精鋭集団の中から、5人の優れた作曲家を発掘。音楽を知り尽くした職人たちの緻密でダイナミックなアンサンブルは圧巻。
日本を代表するトロンボーン奏者である中川による7年ぶりのリーダー作。NYで過ごした期間も含む7年の歳月が一気に凝縮されている。曲毎に覗くクラシック、ジャズ、ソウル、フュージョンなどのあらゆる音楽性が、彼の7年間を追う旅のように、聴こえてくる。
84年にアメリカのコロンビア・レコードから発表されたデビュー・アルバム。ゲイリー・バートン(vib)のプロデュースのもと、23歳の小曽根のみずみずしい感性が最大限に引き出されている。
86年12月録音の3rdアルバム。ジョージ・ムラーツ(b)とロイ・ヘインズ(ds)という一流ジャズメンを従えたトリオ編成で、スタンダード・ナンバーを披露。1st、2ndに引き続き、プロデュースはゲイリー・バートンが担当。
86年12月録音の4thアルバム。マーク・ジョンソン(b)やピーター・アースキン(ds)ら、トップ・ジャズメンを率いた意欲作で、全曲小曽根真のオリジナルで構成されている。コンポーザーとしての才能も発揮された一枚だ。
のっけから誰もが知るナンバー。とはいえキャリア初となる完全即興のプレイだけに、あたかも1曲の中に四季があるかのよう。ソロ・ピアノ・アルバムとしては94年『ブレイクアウト』以来、実に13年ぶり。ここにきて、自分に向き合う季節がめぐってきたということか。
日本が誇る世界的ピアニストの創作の核となってきた以心伝心のトリオ、その10年の歴史を俯瞰するベスト。三位一体となったときにハプニングするエナジーは、ジャズというジャンルを超えて聴く人の精神を高揚させる。トリオの成功の秘密がここにある。