音楽むすび | 2006年4月19日発売

1990年に神戸で結成されたベテラン・アカペラ・コーラス・グループ、チキガリの4thアルバム。今回はカヴァー集で、宇多田ヒカルや荒井由実、ザ・ヴィーナスといった女性歌手の名曲を取り上げている。

1953年秋田生まれのサックス奏者、菊地のリーダー第3弾。前2作はフュージョン風だったが、今回は正真正銘のメインストリーム・ジャズ。スタンダードやボサ・ノヴァ、オリジナルなど、バランスよく配し、円熟味あふれる誠実なプレイを聴かせている。

耳覚えある旋律……と多くが思う、超有名クラシック曲が（長くても5分台）麗しく彼ら流儀で奏でられる。88年結成、現メンバーになってからも11年が経つ、6月に2年ぶり6度目の来日をする人気三人組の、4枚あるクラシックス作品集からのメンバー自選の2枚組ベスト盤。

無伴奏ソロ連作など、つねに意欲的な作品を世に問うている川嶋哲郎。このアルバムはボンデージフルーツなどで知られる名ギタリスト、鬼怒無月とのデュオ・アルバムだ。さまざまな音楽を愛する二人ならではの、壮大な広がりを持った世界が続く。

コールドプレイのリミックスなどでも知られるジャンルの越境者ジャンキーXL。ヴォーカル作品の前作とは一転し、インスト、ヴォーカルものがバランスよく配された本作は、烈しくアガっていこうとも浮遊感に満ちようとも、内容の深さを追求する姿勢が見てとれる。

84年の『RAVEN EYES』以来、22年ぶりに発表されるソロ・アルバム。板倉ジュン、ロジャー高橋、難波弘之、桑名ハルコ、人見元基らを迎え、入魂のギター・プレイを展開している。