制作・出演 : 嶋野百恵
90年代後半の日本の音楽シーンで大きなムーヴメントとなったジャパニーズR&Bの核にいた嶋野百恵の楽曲の中から、フリー・ソウルなものを選んだベスト・コレクション。立ち上るメロウネスはいまだ魅力的。吉田美奈子のカヴァー「恋は流星」のみ新録。
10枚目のシングル。R&B先駆者の一人だけあって(2)のようなグルーブ作は、当然巧い。しかし、今作の聴きどころは日曜の夜の寂しさと気だるさを歌ったような(1)だ。アレンジ違いの(3)は独り者なら10倍身に沁みる(はず)。中原めいこファンにオススメ。★
あらためて嶋野百恵なる素材がいかにいじり甲斐があるかを認識させてくれるコラボレーションを集めた編集盤。m-flo、インコグニート、Rhymester……など、多様なリズムによって再構築されていく様は、ダンス・フロアに留まらない味わい深さを露にしている。
1曲ごとに異なる豪華プロデューサーを起用し、ハウス、ヒップホップ、ソウル、ダブなど多彩なアプローチを試みた作品。だが、嶋野百恵自身のソウルフルでセクシーなヴォーカルに確固たる存在感があるため、どんなスタイルでも彼女の個性が際立っている。
ライムスターのマミーDとの競演に続き、今回はソウル・ラヴァーズのマーヤをゲストに迎えて一転、艶のあるシングルが完成。2つのコラボレーションで提示した新たな魅力は今後の展開のキーとなりそう。
「切ない」「声が耳に焼きつく」そして「共感できる」とファンの大半を女性が占める嶋野百恵の6枚目のマキシ・シングル。フロア・ライクな疾走感あふれるトラックを切々と歌い上げている。
シングル3枚が話題になった嶋野百恵の初アルバム。D-INFLUENCEやインコグニートとの共演もあり、のゴーカな収録揃い。そのワビサビをたたえた歌声はさすがだが、同系のシンガーの中では歌詞もメロディも大人っぽすぎるみたいだ。