音楽むすび | 制作・出演 : k.d.ラング

『ドラッグ』収録の「哀愁の花びら」のミックス違いを集めたCD。メロディと彼女の歌声を残しつつリミキサーのジュニア・ヴァスケズが行け! 行け! 気味のダンス・テクノに解体したんだが、ぼくぁ……やっぱり……しっとりした原曲((1)と(8))が好きっ。

ジャケットを見ると男の子のようだが、実は女性、本名：キャッシー・ドーン・ラング。このアルバムは、オウエン・ブラドリーのプロデュースで3作目の作品(87年)。歌が非常にうまい、声もなかなか美しい。それでも見た目が男の子ぽくしているのが面白い。

第35回グラミー賞の最優秀女性ポップ・シンガーを受賞したラング。カントリー系シンガーとして有名なのだが、この89年の作品は今回が日本初発売だ。ボーイッシュでアウトドアなカナダ・ガールといった感じで、声量が冴えわたるポップな世界を聴かせる。

同タイトルのリミックス曲をメインに、彼女が初出演した映画主題歌(6)も収録しての本邦オリジナル企画盤。いずれにしても、彼女の甘くて涼しげなヴォーカルを生かし、フェミニンな姿を明確にする作品だ。寝苦しい夜にぜひとも聴きたい1枚です。