シューマン:ピアノ・ソナタ第2番ト短調作品22 シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番イ長調D959
15年程前の録音。その当時に書かれたライナーノーツにもあるが、40歳を過ぎて、それまでは繊細すぎたペライアが洗練と厚み、スケールの大きさを備え、広く“巨匠”として認知され始めた時期。瑞々しい歌、繊細で表情のあるタッチ、構成の大きさ。名演だ。
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シューマン:交響的練習曲シューマン:交響的練習曲
ペライア29〜30歳のころの演奏で、「作品13」と「遺作」は1976年初来日の折りに収録され、「蝶々作品2」はその翌年にNYで録音されたもの。いずれも、抒情豊かにやわらかく弾きあらわされており、あたたかみと自在感あふれるペライアのシューマンだ。 1991/02/21 発売
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集作品6シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集作品6
本当にシューマンを演奏することは難しいと思う。屈折した心を持つシューマンをどうしたら自分のものにできるか……。ペライアは若々しい知性でそれに臨んだ。テクニックも表現も抑えめにして彼の心をたどるペライアのピアノには、好感が持てる。 1991/02/21 発売