ベートーヴェン:最初期の3つのソナタ
園田のベートーヴェン・シリーズ第9弾は晩年の大作と小品集。(1)に聴く逞しい構築と念入りな彫琢は、演奏家としてのさらなる向上を目指す強固な意志と、そのための不断の努力を反映している。(2)は、小品集としての統一性を極めて明確にとらえた演奏。
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粒立ちのよい、やや明るめのピアノの音で奏された、というか、録音されたというか、ともあれ、感傷と快活が巧みにコントロールされた、親密感にみちたブラームスをここに聴くことができる。なかでも作品76は、曲のすみずみまで光をあてたような表現が魅力。 1993/10/21 発売
ベートーヴェンピアノソナタアルバム 3ベートーヴェンピアノソナタアルバム 3
ヤマハのピアノが使われている。録音の影響もあると思うが、音が華美に鳴ることなく美しく抑制されていてフォルテピアノに通じるところがある。スタインウェイをぶったたくだけがピアノじゃない。この音で園田は人の内面を掘り起こすような弾き方をする。 1995/06/21 発売
Takahiro Sonoda in seiner Jugend 3Takahiro Sonoda in seiner Jugend 3
ベートーヴェン演奏では今や世界的に著名な園田高弘の“若き日の肖像”。60年代前半と70年代半ばにドイツで録音された貴重な音源である。留学先で魅了されたというレーガーの大作が聴きもの。難曲だが充実したピアニズムと若々しい情熱が存分に感じられる凄演。 2002/09/21 発売