ベートーヴェン 作品2、3つのソナタ 第1・第2・第3番
ピアニスト人生において3回目となるベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏。その第10弾を迎えて最初期のソナタに着手したもの。当然といえば当然だが、平明な旋律を完璧なピアノのコントロールとともに弾くというのはこんなにも凄いことなのだ。
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2回目のソナタ全曲録音は、それだけでもなかなかの偉業。15番のソナタは、真正面からアプローチして、かっちりと引き上げている。一方、カップリングの2つの変奏曲は、多少の余裕というか、遊びがあって、それが彼の違う一面をのぞかせて楽しい。 1994/10/21 発売
ベートーヴェン 最後の三つのソナタ 第三十番・三十一番・三十二番ベートーヴェン 最後の三つのソナタ 第三十番・三十一番・三十二番
雄大なスケールで描くアレグロ楽章、ゆったりと歩を進めるような深々としたアダージョ。園田の弾く32番はまさに巨匠然とした音楽といえよう。フレーズのつなぎはあくまでデリケートで、独自の間を感じさせるあたり、日本人でなければできない感性だ。 1995/09/21 発売