1996年7月21日発売
フリーダム・トゥ・フライフリーダム・トゥ・フライ
テクニカル・ギタリスト、トニー・マカパインの92年のアルバムで、ソロ名義としては5年ぶりの作品。しかし、基本的なスタイルは変化しておらず、いわゆるギターで表現できる限りの“様式美”を描き出している。正直、イングヴェイほどのエゴがなく、インパクト不足か。
ティルトティルト
常々思うことはリッチー・コッツェンというギタリストはインスト以上に歌メロ曲でその良さを発揮するということだ。もう一方のギターの鉄人グレッグと組んだ今回の作品は全曲インスト。フュージョン・ロック的な方向性を打ち出すもマニアックな音に留まる。
ジ・インナーギャラクティック・フュージョン・エクスペリエンスジ・インナーギャラクティック・フュージョン・エクスペリエンス
アルバム毎にサウンドのカラーを変えて行く彼だが、本作は彼が思う存分にギターを弾きまくった、得意のインスト作品集。ここではフュージョン・サウンドに挑み、今までとひと味違う新たな魅力を開花させている。
オール・ボロ・キングズオール・ボロ・キングズ
ニューヨークを拠点に活動する5人組のファースト・アルバム。サウンドガーデンやダンジグでおなじみのジェイソン・コーサロのプロデュースで、ファンク/ヒップホップ系のグルーヴを導入したハードコアなサウンドがいかにもNYC。とにかく勢いがある。
クリティカル・ビートダウンクリティカル・ビートダウン
近年再評価されているNYアンダーグラウンド・ヒップホップの元祖的存在、ウルトラのデビュー・アルバム(88年)。ミーターズをサンプリングした(2)はL.L.クールJの一歩先を行ってた? とにかくまったく古さを感じさせないセンス、知らんと損をするぞ! P.E.ネタもあり。