1998年11月15日発売
フロア発で人気を得つつあるレディ・ソウル・シンガーのマキシ・シングル。フロアからミリオン・ヒットを生むことと、独自の歌詞文化を持つことが日本のダンス・カルチャー確立の条件だとすれば、Sugar Soulはそこに一番近い位置にいる。ジャケもいい。
UKロック界のカリスマ的シンガーのアコースティック・ライヴ盤。どのような内容のものか不明だが、海外ではジョナサン・デミが監督した彼の映画とのセットでリリースされている。客席を沸かせるMCを挟み、全21曲。彼への高い評価が理解できる作品だ。
3年ぶりの新作にして改作からのセカンド・カットの(1)を含む3曲入り。せつない歌詞をメロディアスに歌い上げた秀作ではあるが、(1)(2)ともアルバムと同録音で、唯一未収録の(3)に関してはデータが皆無とは。シングルから入るリスナー向けサービスも欲しい。
アダムスキーの「キラー」を共作し歌ったハウス・シーンで活動するブラック・シンガー、シールのデビュー曲5バージョンとB面曲を収録。このテにしちゃメロディアスで、哀感のあるヴォーカルも魅力。(3)のW・オービット・ミックスがインパクト大だ。
ZTT神話の復活が接近してきた。といっても豪慢なエレクトロニクスではなくブラコンでだ。これは許されるべきことなのだろうか? (2)にチラッと昔の名残りが見えるが錯覚と思ったほうが幸せだ。レーベル特有の開放的な気持ち良さは随所にみえるが…。
キャッチーなメロディアス・ハードで、すっかり人気者となった彼らのこれは企画盤。この1年間に発表となったシングル挿入曲とボーナス音源で構成されたいわば裏物コンピだけれども、曲作りに手を抜かぬ彼ららしい佳曲ばかりが購入意欲をソソる。
ジョプリンのラグタイムも一時期随分と流行って面白さが安直に食い潰された感があるが、M.ロバーツの新作やこのリフキンの復刻盤を聴くと、ナマな肉体性と西欧的洗練の響きへの野心が角逐する雑種音楽だったのだと思い至る。おもねらぬ律儀さがいい。
ケント・ナガノの指揮するバレエ音楽の魅力は、ノリの良い躍動感と色彩的な表情の豊かさ。彼の演奏を聴いていると次々に展開していく舞台が目に浮かぶようだ。まるでリズムに乗って物語を旅しているような気分。聴くうちにどんどん音楽に引き込まれていく。
ただの物珍しさを超えた洒落た音楽の再発見。バンハル(バニュハル)、ロセッティといった作曲家たちに新鮮な光をあてたコンチェルト・ケルンがまたまた放ったヒット作。大量には売れないのでしょうが、買った人にはちょっとした宝物になるディスク。録音も美しい。★
プロデューサーの時代になる前の、シンガー・ソングライター系の生き残りですね。今回は、セルフ・カヴァー+新曲を、スウェーデンのトップ・バンド、エッグストーンに託すという企画。ソツのない演奏とソツのない歌が、やや物足りないですが。