2010年12月発売
子供にクラシックの楽しさ、美しさを伝えようというアルバムだ。明確なメロディ、わかりやすい展開の曲はもちろん、さまざまな音色が楽しめる曲や、オケの迫力ある音の醍醐味も味わえる。子供に聴かせるだけでなく、クラシックを気軽に楽しみたいという大人にも聴いてほしいアルバムでもある。
発売元
日本伝統文化振興財団筝や三弦を中心に邦楽を学ぶ場として設立され、50年にわたって音楽家や師範を輩出してきた正派音楽院の活動を世に問うべく録音されたアルバム。収録は委嘱作4作。いずれも伝統や型の墨守に留まらぬ新たな感性が盛り込まれ、筝の響きの魅力に開眼させてくれる。
マンハッタンの52丁目がジャズで華やかな頃、盛んに演奏されていた楽曲を取り上げた96年の録音。当時をイメージするとかなりハードな演奏かと思うが、実は全体的にはおしゃれな雰囲気。軽くて親しみやすい作品だ。ラストのタイトル曲のみ彼のオリジナル、アルバムの気分はこれが代表している。
80年ドイツでの録音。同じトリスターノ派のピアニスト、サル・モスカのほか、エディ・ゴメスとケニー・クラークが参加したクァルテット作品。タイトル曲は「オール・オブ・ミー」のコード進行を借用したオリジナル。今回はリハーサル・テイク2曲を追加しての発売。
ライナーに“新たなウエストコースト・スタイルを構築した……”とあるが、少し自分には難しい。聴き終えて、オーソドックスだが質が高く本格的かつ立派なジャズ演奏だと感じた。意欲的なプレイの力作であり、グループの一体感とジャズらしい都会的なムードが印象に残る後味の良い作品である。
ウエストコーストの隠れた名ピアニスト、バド・ラヴィンによるヒット映画音楽のジャズ化。カクテル・ピアノに近いスタイルながら瀟洒なタッチが好ましいジャズ・フィーリングを感じさせる。軽やかなソロはこうした題材にぴったりで、寛げる内容となった。