2010年5月12日発売
2年ぶりの新録CD。わかりやすいメロディのヘヴィ・メタルだが、まず音自体がパワフルでカッコイイ。曲によってはムックリやディジェリドゥ、アメリカン・インディアンの太鼓も挿入し、特にシアトリカルな「夜、あふれる想い」は天上桟敷も思い出す。現代への警鐘含みの日本語の歌詞も含めて意欲と気概が伝わる。
“オレは日本のキンクスだった”とはなんとも大胆なタイトルだが、本作は、そのキンクスやザ・フー、エルヴィス・コステロといった偉大なロックの先達からの影響をストレートに体現した、ザ・ボヘミアンズ流のビート・ポップを聴かせるファースト・アルバム。青臭い部分にも妙に魅力を感じてしまう。
4人組インスト・バンド、Nabowaの2作目。これまで以上に表情が豊かになったヴァイオリンとバンド・サウンドを軸に、さまざまな心象風景を聴き手に届けてくれる。メロウなラテン・ジャズやアグレッシヴなジャム・チューンなど、アレンジの妙もさすが。
R&B系男性デュオのデビュー10周年記念盤で、アコースティック編成による新録のベスト。バラードをメインに、ピアノやアコギのツボを心得たプレイと、二人の卓越した歌唱力とでしっとりと聴かせる。演奏がシンプルだけにヴォーカルのぬくもりが生々しく伝わってくるような、味わい深い作品。
2006年に東京で結成されたトリオの初作。ジャケのモデルでもある渋谷のライヴ・ハウスのギガンティック(RIP)で演奏してきた、スパイス・オブ・ライフ・レーベルなどの無数のメロディック・パンク系バンドの流れを感じさせる。「Waterloo Road」は「オー・シャンゼリゼ」の元歌のカヴァーだ。英語の歌詞の和訳付き。
2009年の『フツパー』のスピンオフ作としてリリースされるミニ・アルバム。シンセなどを取り入れたサウンドに挑戦したり、フロントマンのジンジャー以外がメイン・ヴォーカルを担当したりと、趣向を凝らした意欲作となっている。
UKギター・ロックの影響を感じさせるサウンド、幻想的なイメージとリアルな感情を同時に感じさせてくれる歌を軸にした4ピース・バンドのセカンド・アルバム。メロディアスなギター・フレーズと切なくもダイナミックなメロディ、寓話的イマジネーションを含むリリックがひとつになった表題曲がとにかく素晴らしい。
マイケル・ジャクソンに憧れて5歳の時から音楽キャリアをスタートさせたというR&Bアーティスト、エイドリアン・クラッシュのデビュー・アルバム。親しみやすい歌声とキャッチーなサウンドが軽やかに響きわたる。