音楽むすび | 2017年9月8日発売

2017年9月8日発売

レジェンズ・オブ・ザ・シャイアーズレジェンズ・オブ・ザ・シャイアーズ

英国プログレッシヴ・メタル、スレッショルドにグリン・モーガン(vo)が約20年ぶりに復帰! 英国ロックの深い森を感じさせる重厚かつドラマティックに彩られた11thアルバム『レジェンズ・オブ・ザ・シャイアーズ』! 2017年、彼らがプログレッシヴ・メタルの未来を照らす! 1970年代にかけて隆盛を誇った英国のプログレッシヴ・ロックは、現在でも様々な形で伝統が受け継がれている。 80年代に入ると英国では、アンダーグラウンド・シーンではブリティッシュ・ネオ・プログレッシヴ・ロックと呼ばれるバンドが数多く登場しており、 一部のバンドが局地的に人気を集めていた。イギリスの南東部に位置するサリーという街で、スレッショルドが結成されたのは1988年のことだった。 カール・グルーム(g)を中心に、ジョン・ジェアリー(vo)、ニック・ミッドソン(g)、トニー・グリンハム(ds)というメンバーでスタート。 92年にLANDMARQやTHE BUTTON FACTORYで活動していたダミアン・ウィルソン(vo)が加入、ジョンがベースに交代し、リチャード・ウェスト(key)を 迎えた6人体制で制作されたアルバム『WOUNDED LAND』でデビューを果たした。 ダミアンの切なく雰囲気のある歌は評価が高かったが、アルバムのリリース後に脱退。新たなメンバーにグリン・モーガン(vo)を迎えた。 彼はアイアン・メイデンのブルース・ディッキンソン後任オーディションで最終選考まで残ったという人物で、その実力は疑う余地もなかった。 そして制作されたセカンド・アルバム『PYCHEDELICATESSEN』を94年にリリース。 翌年、ドラマーをジェイ・ミッチッチに交代しライヴ・アルバム『LIVEDELICA』を発表。この直後、グリンとジェイは脱退し、MINDFEEDを結成する。 この後、97年のサード・アルバム『EXTINCT INSTINCT』でダミアンが電撃復帰し、リリース後に再度脱退。ヴォーカリストに独のメタル・バンド、 SARGANT FURYのアンドリュー“マック”マクデルモットを迎え4作目『CLONE』(1998年)をリリース。 その直後に世界最大級のメタル・フェス“WACKEN OPEN AIR”への出演も果たし、欧州での知名度もさらに上昇する。 2003年の7作目『SUBSURFACE』はドイツのナショナル・チャート最高66位を記録。これはプログレッシヴ・ロックの作品としては異例の出来事であり、 この評判からドイツのレーベルNUCLEAR BLASTとの契約が成立する。8作目『DEAD RECKONING』はドイツのナショナル・チャートで64位、 イギリスのロック・チャートでは37位となる。それまでメンバー・チェンジは度々行われていたが、2007年にはヴォーカリストのアンディが 体調不良のため脱退、ダミアンがまたもや電撃復帰する。精力的にライヴ活動を行っていく中、2011年にアンディが腎不全のため死去するという 悲報が届いた。しかし悲しみを乗り越え、2012年に9作目『March of Progress』、2014年に『For the Journey』をリリース。 ヨーロッパ各国でチャートインを果たしている。このバンドの魅力は、メタリックで重厚なツイン・ギター、シンフォニックなアレンジの キーボード・サウンド、そしてヴォーカルのキャッチー・メロディ・ラインにある。適度にヘヴィで耳障りが良いサウンドも人気の要因である。 そして11枚目の新作『レジェンズ・オブ・ザ・シャイアーズ』の登場だ。2017年3月にバンドはダミアンの脱退を発表。 それは円満的なものだったのだが、同時に 1996 年に脱退したグリン・モーガンの約 20 年ぶりの復帰も発表され、ファンを大いに喜ばせた。 今作でも英国ロックの深い森を感じさせる重厚かつドラマティックに彩られた作風は健在で、長尺の曲でも聴き心地が良く、随所で見られるアレンジの 構築センスに再び魅了されるだろう。当然、実力者であるグリンの歌には何の問題もなく、バンドの方向性にも一切の迷いはない。 2017年、スレッショルドがプログレッシヴ・メタルの未来を照らす。 【メンバー】 グリン・モーガン(ヴォーカル) カール・グルーム(ギター) リチャード・ウェスト(キーボード) スティーヴ・アンダーソン(ベース) ヨハン・ジェームス(ドラムス)

ザ・ブラザーフッドザ・ブラザーフッド

2016年にドッケンに復帰して来日公演を行い話題となったジョージ・リンチが自己のバンド、リンチ・モブを率いて約2年ぶりにアルバムをリリース! 90年代初頭の彼らを思い出させるようなブルージーでグルーヴィーなハード・ロック・ナンバー満載! ジョージの妖艶なギター・プレイも健在だ! 80年代に大ブレイクしたドッケンが1989年に解散した後、ジョージ・リンチ(g)がドッケンのメンバーだったミック・ブラウン(ds)、 オニ・ローガン(vo)らと結成したリンチ・モブ。アルバム『ウィキッド・センセーション』(1990年)でデビューを果たした彼らは、オニに替わって、 ロバート・メイソン(vo)を迎えて、2ndアルバム『リンチ・モブ』(1992年)を発表したものの、バンドは解散。 その後、ジョージは再結成ドッケンへの参加をへて、90年代末にリンチ・モブを復活させる。 復活リンチ・モブではチューニング・ダウンをしたモダン・ヘヴィ・スタイルの音楽をプレイする一方で、ジョージは様々プロジェクトでアルバムをリリース。 すると、オニが再復帰して2009年にリリースした『スモーク・アンド・ミラーズ』からリンチ・モブは初期のような音楽性に戻ると、4曲入りミニ・アルバム 『SOUND MOUNTAIN SESSIONS』(2012年)、アコースティック・アルバム『UNPLUGGED LIVE FROM SUGARHILL STUDIOS』(2013年)、 新曲と既発曲をまとめた『SUN RED SUN』(2014年)、フル・アルバムの『レベル』(2015年)をリリースする。 その後、ジョージはストライパーのマイケル・スウィートとのプロジェクト、ドッケンに復帰してのジャパン・ツアー、キングスXのダグ・ピニック(b, vo)と KORNのレイ・ルジアー(ds)とのトリオKXMの2ndアルバム『SCATTERBRAIN』(2017年)などをリリースし、今回、リンチ・モブとしては約2年ぶりとなる アルバム『ザ・ブラザーフッド』を完成させたわけである。 アルバムに参加しているメンバーはジョージとオニの他にクワイエット・ライオット、グレイト・ホワイト、ドッケンなどでプレイしたショーン・マクナブ(b)、 元ブレットボーイズで、現在はバーニング・レインのメンバーであるジミー・ダンダ(ds)。アルバムのタイトルの『ザ・ブラザーフッド』は、 バンドは自身の第二の家族であり、兄弟であるという意味を込めて付けたということだが、ジョージらしいグルーヴィーなギター・リフを軸に ブルージーなフィールを交えたナンバーはどれも活きが良く、オニのエモーショナルな歌唱など、彼らの魅力を満載した内容になっている。 【メンバー】 オニ・ローガン(ヴォーカル) ジョージ・リンチ(ギター) ショーン・マクナブ(ベース) ジミー・ダンダ(ドラムス)

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