小説むすび | 著者 : すーぱーぞんび

著者 : すーぱーぞんび

おっさん冒険者ケインの善行5おっさん冒険者ケインの善行5

一国の主となった冒険者ケイン。騒がしつつも平穏な日々を送っていたある日、ベルネクス低地王国の国王がケインの元を訪れ「力を貸してほしい」と嘆願する。世界最強の海軍と謳われる「アルビオン海洋王国」に脅かされているという。バッカニア島の海賊たちも味方につけ、徹底抗戦を決めたアルテナ同盟とベルネクス低地王国。しかしその一方で、アルビオン海洋王国との戦争に対して唯一人憂うケイン。及び腰の彼に寄り添い、「困ったときは家族を頼りなさい」と言うアルテナの言葉に励まされ、戦う覚悟を決めるのだった。いよいよ開戦の時、女王アリスティリアが神剣黒風の騎士剣の力を振るい、アルビオン海洋王国が優勢の戦況を作り出すが、ケインたちは上空から仕掛けることで、見事戦況を逆転させることに成功する。圧倒的な戦力差を見せつけられた女王アリスティリアは降伏を受け入れるも、近衛騎士団長ランスロットの独断によって戦線が継続されてしまう。一触即発の空気の中で戸惑うケインに、愛する女性の声が届く。「ケイン、ここは私に任せて」すると突然、人間の戦争に参加しないはずのアルテナが戦場に出てきてしまいー…!?

おっさん冒険者ケインの善行4おっさん冒険者ケインの善行4

「アナストレア、君を娶りに来た」ある日突然ケインたちの前に現れた帝国の皇太子ジークフリートは、アナに一世一代のプロポーズをした。呆気にとられるケインたちを前に、ケインに想いを寄せるアナは文字通りこれを一蹴。ジークフリートに究極秘技まで叩き込んでしまう。仮にも相手は帝国の皇太子。たちまち外交問題に発展し、帝国と事を構えるのはよくないと考えたアウストリア王国国王ディートリヒは、結婚話を前向きに進めようとするのだがー!?「こんなやり方はよくありません。結婚って、こんなふうに当人を無視して強引に決めることではないでしょう」アナを慮って国王とジークフリートを諌めるケイン。結果として恥をかかされることになったジークフリートは、その諌言を受け入れるどころか、ケイン王国を潰そうと次々に仕掛け始め、ついには最凶最悪の邪竜帝王まで降臨させてしまった!!一方、ケインはケインで「女王様としてケイン王国を治めてほしいんだ」とアナに伝えた言葉が、まさかの「俺の嫁になって一緒に国を治めてくれ」と変換して受け取られ、千載一遇のアルテナ復活の奇跡を土壇場でアナに妨害されることになってしまいー…!?

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