著者 : サンドラ・ブラウン
航空輸送専門のパイロット、ライ。未曽有の濃霧が立ち込める中、不審な黒い箱を運ぶが、着陸直前に何者かの妨害を受けて、墜落してしまう。その現場にやってきたのは、女性医師のブリン。黒い箱の早期回収にこだわる彼女がひた隠しにする事情とは何なのか?一方、箱の中身のためなら手段を選ばない者が他にもいて、ブリンを執拗に追うのだった…。二転三転と展開する、五里霧中サスペンス。
目覚めたときトレヴァーは病院のベッドに横たわっていた。勤務する大使館を襲ったテロリストによる爆破ー親友をはじめ多くの人間が亡くなり、トレヴァーは数少ない生存者だった。しかし代償として左目を失い、絶望する日々のなか、彼は亡き親友が持っていた27通の手紙を目にする。そこにはカイラという女性からの愛に満ちた言葉が綴られていた。自分宛ではないとわかっているのに、その手紙はいつしかトレヴァーの心の支えになっていく。カイラに会いたいと願い、やがて退院したトレヴァーは彼女の住む町へ足を向けたが…。
25年前に起きたホテル爆破事件。その救出劇で一躍、国民的な英雄となった“少佐”を、取材することになったテレビ局リポーターのケーラ。彼女には、3年前に隠遁した彼を公衆の面前に引き出す、ある秘密があった。晴れて取材は成功。しかし、その直後、二人は銃撃される。少佐の息子、ジョンは拉致するようにしてケーラを保護し、銃撃事件の真相を追おうとするが…。興奮度MAXのサスペンス!
場末の酒場で射殺事件発生。現場から、顔に傷のある男と地元の会社経営者ジョーディが姿をくらました。捜査の結果、死んだ男は殺し屋だったことが判明。警察は、現場から消えた二人の行方を追う。一方、ジョーディは、顔に傷のある男に拘束され、緊迫の夜を過ごしていた。正体不明のこの男の目的は何なのか?ついに、決死の行動に出たジョーディだったが…。どんでん返し連発サスペンス!
頭に大怪我をしたエモリーが目覚めたのは、見知らぬ男の山小屋の中。悪天候に下山を阻まれた彼女は、名前すら教えてくれないこの男と数日を過ごすことになる。その間、エモリーが見つけた血液と頭髪のついた石や、静かな男の暴力的な一面。男は一体、何者なのか?何故、自分は怪我をしたのか?数日後、無事帰宅したエモリーのもとに、再び男が現れて…。どんでん返しの連続に息が抜けない、極上のサスペンス!
従軍取材で疲弊しきったドーソン・スコット。名付け親ゲイリーの依頼で、40年間姿をくらましている過激派ウィンガートを探すため、彼の息子と思われる男、ジェレミーを追う。ドーソンはジェレミーの元妻アメリアに接近、彼女とその息子たちに惹かれるも、心に傷を負うドーソンには立ちはだかるものが多すぎた。そんななか、身辺に起きた不可解な出来事は、殺人事件に発展し…。サスペンスの女王の真骨頂!
18年前の嵐の日、美しくて奔放な姉が下着を剥ぎ取られ惨殺された。事件は、当時12歳の妹ベラミーの心に深い疵を残した。大人になったベラミーは過去を清算するつもりで事件を小説に綴ったが、それが予想外のベストセラーになると、彼女の身辺で次々と不気味な出来事が起きる。真相を探るため当時の姉の恋人で第一容疑者だったデントに急接近するのだが…。ラブ・サスペンスの女王、サンドラの傑作!
白昼のホテルで大富豪が殺された。事件の黒幕として容疑にあがったのは二人ー富豪の甥で映画マニアのクライトンと、画廊オーナーで富豪の愛人と目されるジュリー。図らずもこの二人に巻き込まれることになった凄腕弁護士デリクは、クライトンの映画のシーンをまねた常道を逸する行動に追い詰められていく。一方、ジュリーもまた、重大な秘密を抱えていた…。最後まで意外な展開が満載のサンドラの傑作。
ハイウェイの路肩で産気づいたリーを助けたチャド。赤ん坊を取りあげてくれた彼は、リーを送り届けた病院でキスだけを残し、姿を消してしまう。4カ月後、シングルマザーとして仕事に育児と、健気に奮闘するリーの前に突然チャドが現れる。加速度的に惹かれあう二人。しかし、チャドにはリーが受け入れることのできない姿があった…。クリスマスの訪れとともに高まっていく極上のラヴ・ストーリー。
20世紀初頭のアメリカ。生まれ育った地から逃れるように、牧場主のベンを頼ってテキサスにやってきたローレンは、ベンが急逝したことを知らされる。戸惑うローレンにベンの妻オリヴィアはある計画を申し出る。それは、ベンの息子ジャレドとの期間限定の結婚だった。激しく反目しあう二人をテキサスの雄大な自然が包み込むが、やがて二人の運命は残酷な現実の渦に巻き込まれていく…。壮大な愛の物語。
テレビ報道記者のブリットが目覚めた隣には、刑事ジェイの全裸死体。前夜の記憶が全くないまま、ブリットは殺人容疑を掛けられ仕事も追われる。死ぬ直前まで、ジェイが彼女に告白しようとしていたことは何なのか?ブリットは、5年前に同様の経験をした元消防士のラリーと真相究明に乗り出すが大きな陰謀が二人の命を脅かす。ラストまで驚きの仕掛けづくしの傑作サスペンス。
アメフトの人気選手だったグリフ。5年前、組織暴力団“ヴィスタ”の誘いに乗り、八百長試合と不法賭博の罪で逮捕され、富も名声も失った。今、出所してきた彼は「アメリカ中で最も嫌われている男」だ。しかもロダートという男が、未解決の殺人事件を追及して彼をつけまわしている。そんなグリフに、航空会社の社長フォスターが、自分の美しい妻ローラを妊娠させるように提案してきた…。
グリフはフォスターとの契約で大金を手にするものの、航空会社の副社長でもあるローラがなぜ夫の願いに従うのかが理解できないでいた。しかし、過去の衝撃的な事実を知り、彼はしだいに彼女に惹かれていく。一方、グリフを執拗に追うロダートはローラの存在まで突き止める。そして衝撃の事件が起きた!追いつめられたグリフが取った決死の行動とは?驚愕のラストへと運命は突き進む。
北米一美しい街、サヴァナ。殺人課刑事のダンカンは真夜中に、レアード判事の邸宅に呼び出された。侵入犯を撃ったのは判事の美しい妻エリース。正当防衛を主張する彼女には多くの謎がある。事件の背後に浮かんでくる犯罪組織の親玉サヴィッチ。だが、ダンカンはしだいにエリースに惹かれていった。判事の妻で、しかも殺人の容疑者に…。全米で170万部突破、集英社文庫待望の新刊登場。
牧場主の娘バナーは、結婚式の最中、花婿となるはずのグレーディの裏切りを知る。結婚式がとりやめになったその夜、彼女は両親の幌馬車隊時代からの友人ジェイクに、抱いてほしいと迫った。それは悲しみのあまりの衝動だったのか、小さい頃から慕っていた彼への愛のためだったのか。けれど、彼にはほかに愛する人が…。『夕暮れに抱擁を』で大好評を博した主人公の娘バナーのひたむきな愛の物語。
セアは、故郷デスティニーに帰ってきたくはなかった。10年前、父に反抗して家を出た彼女は、いまやサンフランシスコで超売れっ子のインテリア・コーディネーター。弟の自殺の報せがなかったら、二度とこの地に戻ることはなかった。だが弟の死には他殺の疑いもあると知り、真相を突き止めるまで、「運命」という名のこの町に留まることに…。父と子の絆をめぐる本格ラヴ・サスペンス。
セアは、父の工場の顧問弁護士ベックと情熱のおもむくままに激しいキスを交わしてしまった。甘い恋の罠に落ちていく彼女の心は乱れる。労働環境の悪化が進む工場では、従業員の事故が相次いでいるというのに、心惹かれる彼は鬼のような経営者、父の側の人間なのだ。やがて労働争議が始まった。そして、兄のクリスが弟殺しの容疑者としてあげられて…。灼熱の愛に燃える野心作。
深夜放送の人気パーソナリティ、パリス・ギブソンは仕事関係者にも素顔を見せない。番組ではラブ・ソングの電話リクエストやリスナーからの相談事に応じ、心のこもったアドバイスで信頼を得ているにもかかわらず、その私生活は謎にみちている。ある夜、ヴァレンチノと名乗る男から電話が入った。「監禁している女の子を3日以内に殺す」-十代の“乱脈な性”を取り上げた問題作。
不審な電話について警察に通報したパリスは、今は亡き婚約者の親友、心理捜査官のディーンに遭遇する。秘められた過去の恋に心乱されながらも、少女の行方を追うふたり。浮上してきたのは、高校生を中心とするセックス・クラブの恐るべき実態だった。そしてまたもや電話をかけてきたヴァレンチノはパリスに告げる。「次に殺すのはきみだ」。深夜のスタジオに黒い影が忍び寄る…。