著者 : ジャック・フィエスキ
とまどいとまどい
パリに住む25歳のネリーは、失業中の夫を抱えて働きづめの毎日だったが、ある日カフェで初老の紳士アルノーと知り合う。アルノー氏は判事から実業家に身を転じた異色の人物で、執筆中の自叙伝の清書をネリーに依頼する。アルノー氏が手書きの原稿を読み上げ、ネリーがパソコンのキーをたたきながら文章をチェックしていくという作業が進むにつれ、親子ほど歳の離れたふたりの間には愛にも似た感情がめばえていくが…。
愛を弾く女愛を弾く女
君のことを愛してはいないー。男と女の間にはこうして始まる恋もある。練達の楽器職人ステファンが美貌の新進ヴァイオリニスト、カミーユと出会ったのは、ヴァイオリン工房の共同経営者マクシムを介してだった。ステファンはマクシムの恋人カミーユから目が離せなかった。カミーユはその強い視線に愛を感じた…。二人の男性の間で心がゆらぎはじめた彼女は、自分の気持ちに素直になってステファンに愛を告白するが。
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