著者 : ジョージ・ドーズ・グリーン
陪審員陪審員
息子とふたり暮らしのアニーは、マフィア同士の殺人事件の裁判で陪審員を引き受けた。その途端、得体の知れぬ謎の男から脅迫を受ける。残る11人の陪審員を説得し裁判で無罪評決を出さなければ、愛する息子や友人に不幸が訪れるというのだ。明らかに有罪と思われるマフィアのボスを無罪にするため、アニーは気力と知力をふりしぼって説得にあたるが…。アメリカ探偵作家クラブ賞を受賞した異才が放つ、力作サスペンス。
ケイヴマンケイヴマン
ニューヨークの公園内の洞窟で暮らしていることから、“ケイヴマン”と呼ばれるホームレスのロミュルス。彼はかねて、悪の首領がクライスラー・ビルを根城にしているとの妄想を抱いている。ある二月の朝、洞窟の前で美青年の死体が発見された。警察は凍死と断定するが、その事件に悪の首領が関わっていると感じたロミュルスは、再調査に乗り出す。期待の新鋭が斬新な人物造形と文体で描くアメリカ探偵作家クラブ賞受賞作。
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