著者 : フルーツパンチ
「すまなかった」新米修道女になった公爵令嬢サーラの前で頭を下げている男性ーかつて彼女の婚約者であった、王太子カーティスだ。聖女の生まれ変わりを自称する男爵令嬢エリーに夢中になったカーティスは、サーラに、婚約を破棄すると言い放った。突き付けられた罪状は、すべて冤罪だったけれどー。疲れ果てていたサーラは、それを受け入れた。激怒した両親に修道院に送られるも、これでようやく静かに暮らせると安堵するサーラ。それなのに、なぜかカーティスが修道院に現れて謝罪する。いまさらそんなことを言われても、復縁なんて絶対にありえません。「わたしのために何かしたいのなら、もう放っておいてください」そしてサーラは、修道院を離れ、隣町にある孤児院の手伝いをすることになる。そこで彼女は、どことなく優美な雰囲気を持った不思議な男性・ルースと出会い…!?
代々薬屋を営んでいた家で、三姉妹の一番下の妹として生まれたルーネ。姉のララとリフェアとともに小さい頃からポーションづくりに励んでいたが、家での扱いはあまり良くなかった。姉たちに邪険にされていたのだ。それでも、ポーションが好きだからこそ続けていた。ある時、魔物との大規模な戦いが行われることになり、三姉妹の薬屋にも、大量のポーションづくりの指示が出される。三姉妹で朝から晩まで必死にポーションをつくり納品するが、その評価は大きく異なり、ルーネだけが特別待遇となることになりー!ポーションが好きで、ポーションづくりが好きな少女の、成り上がりストーリー!
大神那央は自他共に認めるBL大好き女子ーいわゆる腐女子である。しかし十九歳になってすぐに事故死。そして生まれ変わったものの、そこはなんと嫌々プレイしていた乙女ゲームの世界だった。おまけにポジションはヒロインをいじめ倒すライバルの悪役令嬢。(ちなみにこの悪役令嬢のクラティラス・レヴァンタ、どのルートを辿っても必ず死ぬという運命にある)クラティラスとして生きることになった那央は悲惨な未来を受け入れ、可憐なるヒロイン・リゲルをいじめ…たりせず、彼女を始めとする女子達にBLの素晴らしさを布教し、同志の輪を広げていくのだったー。異世界のトラブルはすべてBLで解決!?第1回ファミ通文庫大賞・ゲームノベル特別賞受賞!