著者 : マーク・ホダー
バネ足ジャックと時空の罠(上)バネ足ジャックと時空の罠(上)
蒸気機関や遺伝学など科学技術の発展により大変貌した、もうひとつの19世紀ロンドン。蒸気馬車が疾走し改造生物がゆきかうこの街で、天才探検家バートンは王室直属の密偵として親友の詩人スウィンバーンとともに、帝都を騒がす人狼たちを追う。その彼をなぜか敵視する、虚空に現れては忽然と姿を消す怪人「バネ足ジャック」は、ロンドン変貌の原因とバートンの将来について何事か知っているらしく…伊藤計劃『ハーモニー』を抑えて2010年度P・K・ディック賞を受賞した快作スチームパンク!
バネ足ジャックと時空の罠(下)バネ足ジャックと時空の罠(下)
急激な科学技術革命がもたらす社会変動に揺れ動くロンドンで、バートンをたびたび襲っては予言めいた言葉を残してゆくバネ足ジャック。歴史を大きく変えた21年前の重大暗殺事件と、彼の関わりとは?一方、人狼たちに誘拐されたスウィンバーンは絶体絶命の窮地に。そしてジャックや人狼たちの背後では、マッドサイエンティストたちによる恐るべき計画が進んでいた。ヴィクトリア朝英国の存在を根底から覆す彼らの陰謀に、バートンたちは大英帝国が誇る数々の新発明を駆使して立ち向かう!
PREV1NEXT