著者 : ミシェル・トゥルニエ
フライデーあるいは太平洋の冥界/黄金探索者フライデーあるいは太平洋の冥界/黄金探索者
『フライデーあるいは太平洋の冥界』-南海の孤島で遭難したロビンソンは、島を開拓し、食料の備蓄に努めるが、野生人フライデーの登場によってその秩序は一瞬のうちに崩壊する。文明と野蛮を双子のように描いた哲学小説。『黄金探索者』-失われた楽園を取り戻すため、父の遺した海賊の地図と暗号文を手がかりに、ぼくは終わりなき財宝探索の旅に出る。2008年ノーベル文学賞受賞作家による、魅惑に満ちた自伝的小説。
聖女ジャンヌと悪魔ジル聖女ジャンヌと悪魔ジル
救国の処女ジャンヌ・ダルクを愛した善良な田舎貴族ジルは、ともに王国のために戦う。だがジャンヌが魔女として処刑されるや、ジルは悪魔へと変貌する。黒魔術に耽り、多くの子供を虐殺し、ついには自らも火刑の炎に焼かれる。フランス文壇の巨匠が史実をもとに魂の救済を描く名作。
黄金のしずく黄金のしずく
サハラ砂漠で純朴に生きていた羊飼いの美少年が、パリでCM映画やマネキンのモデルに仕立てられていく…。移民労働者の現実を背景に、映像文化に翻弄された人間の自己回復を描く、巨匠の最高傑作。
愛を語る夜の宴愛を語る夜の宴
『赤い小人』、『メテオール(気象)』などの作品で知られる著者による、人生へのエスプリに満ちた短篇集。インドで迎えたクリスマスの思い出話「星に物乞いする男」、美少年との同性愛への賛歌「アフリカの情事」、レジスタンスの“闇の世界”を描いた「花火製造あるいは記念日」、天地創造の寓話「音楽とダンスの伝説」他、全20篇を収録。
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