小説むすび | 著者 : レックス・スタウト

世界一赤ん坊が苦手な探偵ネロ・ウルフと、世界一女性が得意な助手アーチー・グッドウィンが、捨て子に悩める美しい未亡人を救うため捜査に乗り出す。二人を待ち受ける事件とは…。家族問題に切り込んだシリーズ後期の傑作を初邦訳！

ＦＢＩ、弁護士、食べ物を冒涜する者。怒りに燃える巨漢の名探偵が三つの事件を解き明かす。

人気作家への連続盗作訴訟。ネロ・ウルフ、出版界の悪意に挑む！

快適な生活と蘭を守るため、決死の覚悟で出掛ける安楽椅子探偵ウルフを外出先で待ち受ける災難とは…。

絶体絶命の美人依頼者の無実を信じ、迷探偵アーチーの捜査が始まる。事件の陰に見え隠れする美女がウルフを悩ませる。

はるばるネブラスカからマンハッタンのウルフの住居を訪ねてきた老資産家の依頼は、十一年前に勘当した息子を探してほしいというものだった。ウルフは助手のアーチーに命じ、さっそく新聞に情報提供を呼びかける広告を打つ。ところが応じてきたのは、警察や新聞記者、弁護士といった連中ばかり。どうやら、いま話題となっている殺人事件の公判の被告が、くだんの息子と同じ頭文字らしい。公判へ駆けつけたアーチーは、その被告こそが問題の息子だと確信する。だが、事件の裏はなかなかに複雑なようで…絶大なる人気を誇る美食家探偵の名推理。