著者 : 冥王まさ子
南十字星の息子南十字星の息子
建築家である夫、巌と二人の息子、邑人と都夢と暮らす未央子は四十六歳。家族の危機に、未央子の年齢の危機が重なり、行き場を失くしつつある時、ホームステイの少年を迎えることになる。オーストラリアからやってきた十六歳の少年、エマニュエル・Kは、未央子にとって瞬時に魂の奥底まで理解しあえるような、不思議な心のつながりを感じる存在であった。南十字星から贈られたこの少年は、やがて静かな波紋となって、家族を予期せぬ方向へ導いていく…。
雪むかえ雪むかえ
秋が深まると、北国の空を、無数の銀色の糸をきらめかせて、蜘蛛が飛ぶー。仕事と家庭、愛と家族など、数々の困難の中で、“みずからの生き方”を求めて苦闘する二人の女性の“冬空への飛翔”を描いた感動の力作長編小説。
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