著者 : 姚雪垠
叛旗小説李自成(上)叛旗小説李自成(上)
十七世紀、明朝末の中国。すでに朝は政事に節なく、異民族・満撻子の侵入はほしいまま。野には土匪あふれて、うちつづく凶作に貧窮した民心は、朱家明朝を離れた。反官蜂起した義軍十三家。なかに軍律厳しく、民衆救済を至高の軍紀とした魁雄一人、名を李自成・闖王。だが朝廷軍の各個撃破策に、闖王、孤塁を守るも、ついに潼関南原に壊滅的敗北を喫した。三国志に並ぶ壮大なスケールで描く中国歴史巨篇完訳。
叛旗小説李自成(下)叛旗小説李自成(下)
官軍の重囲を、万死に一生を得て突破した闖王軍は、天険の地・商洛山中に兵馬を休めた。かつて十万を誇った軍勢もすでに数百騎。だが民心はすでに朝廷を離れたと信じる李自成は、食糧の欠乏と闘いながら練兵を重ねた。朝廷に投降した義軍に再蜂起の檄を飛ばした李闖王は、合従連衡の秘策を胸に、約束の再挙の日を待った…。中国近世史に燦然と輝く英雄を活写する歴史巨篇完結篇。
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