小説むすび | 著者 : 宇野碧

惹かれ合う二人の逢瀬、刹那的な情事、異なる種族や神様との邂逅ー神戸の街で生まれる様々な出逢いと同じ数だけある必然的な別れを描く。煌めく物語たちを閉じ込めた宝石箱。『レペゼン母』で衝撃デビューの気鋭の才能が放つ心震わす短編集！

作って、食べて、生きる。森の中にある「町田診療所」。そこは温かくて不思議なキッチンだった。すべての料理は、人を癒やす「くすり」になる。

和歌山県の山間の町に住む深見明子。穏やかに暮らす明子の唯一の気がかりは、女手一つで育て上げた息子の雄大のこと。二度の離婚に借金まみれ、あげく妻を置いて家を飛び出すダメ息子に。いったい、私の何がいけなかったのか。そんな時、偶然にも雄大がラップバトルの大会に出場することを知った明子。「きっとこれが、人生最後のチャンスだ」明子はマイクを握り立ち上がるー！読むと母親に会いたくなること間違いなし！笑えて泣けてグッとくる、前代未聞のデビュー作！