著者 : 宗田理
小学校六年生の明男は駅のホームにひとり佇んでいた。明日から始まる連休にどこかへ出かけるためではなく、「この世におさらばするため」駅にやってきたのだ…(「自殺同盟」)。ユーモア、サスペンス、伝奇…様々な技法を駆使して現代社会の抱える病巣を鋭くえぐる珠玉のミステリー短編集。
「ぼくらの七日間戦争」を戦った東中学校元1年2組の面々の前に、アメリカから木下という名の転校生がやってきた。UFOを呼べるという彼と、荒川の河川敷でまちあわせた英治たち15人。だが、そこで宇野と安永が消えてしまう。UFOの仕業か!?英治たちは、2人の大救出作戦を開始した。失踪事件の背後には、謎の宗教団体や埋蔵金伝説がー!?インチキな大人たちに鉄槌を与える、大好評「ぼくら」シリーズ第3弾。
明日から夏休みという暑いある日のこと。東京下町にある中学校の1年2組の男子生徒が全員、姿を消した。彼らは河川敷にある工場跡に立てこもり、そこを解放区として、体面ばかりを気にする教師や親、大人たちへの“叛乱”を起こした!女子生徒たちとの奇想天外な大作戦に、本物の誘拐事件がからまって、大人たちは大混乱に陥るがー。何世代にもわたって読み継がれてきた、不朽のエンターテインメントシリーズ最高傑作。
玉井タマ子は葬儀社の経営で5人の子どもを育てた。双子の礼子と智子はもう18歳。二人で香港旅行を楽しむ。事件は帰国中の機内で起こった。ツアー参加のおばさんが、中国人から荷物を預かり、税関を通過したがそれを紛失。物は麻薬だ。怪しい人がおばさんの命を狙う…。そこで、旅の誼からタマ子と双子チームが国際無法組織に挑戦。鬼才の筆が冴える会心作。
「あなたの一生は楽しかった?」玉井葬儀社のタマ子社長は霊柩車に同乗し、棺に向かって話しかけた。遺体は知り合いのフジキ製薬創業者の未亡人。ところが、中から男性の声がして、背広姿の若者が現われたのだ。誰が遺体を摩り替えたのか。おばあさんはどこに消えたのか。莫大な遺産を狙う企みに、ゴッドマザーこと玉井タマ子と逞しい五人の子供が再び正義の挑戦。
玉井タマ子は12歳を頭に3歳まで、5人の子を抱えて未亡人に。スーパーはえぬきの夫が、社長の妾だった経理部長と心中?「そんな馬鹿な!」タマ子は胆っ玉母さんだ。「ファミリーが団結すれば、真相を暴けるし、どんな強敵も斃せる」と誓う。葬儀屋で生計を立てた。10年後、子どもらは成長。さて一家の社長撃滅大作戦とは?
父さんと2人暮らしの幹太の家に、見知らぬおばあさんがやって来た。掃除や洗濯はもちろん、おいしいご飯をつくってくれるし、いじめっ子のイノブタには熱いお灸をすえてくれるから、幹太は大歓迎。父さんが豊島園の遊園地に捨てて来ても、超能力ねこゴン太を連れてちゃんとご帰館。でも、優しくて賢いおばあさんをつけ狙う、とても悪いやつらが現れたんだ…。オリジナル文庫。