著者 : 府川由美恵
探偵コナン・ドイル探偵コナン・ドイル
1888年ロンドン。『緋色の研究』を発表したばかりの若き医師コナン・ドイルは、前首相から、巷を賑わす連続殺人事件を、シャーロック・ホームズの推理法を用いて解決に導いてほしいと依頼された。ドイルは、ホームズのモデルでもある恩師ベル博士と、現場の下町に詳しい男装の女流作家マーガレット・ハークネスの協力を得て、のちに切り裂きジャックと呼ばれる殺人鬼との知恵比べに挑む。貧しい労働者階級の街イーストエンドで三人が見いだす恐るべき真相とは?長年軍医を務めた著者のデビューを飾る痛快冒険推理。
ダラスの赤い髪ダラスの赤い髪
テキサス州ダラス市警麻薬捜査課のタフな赤毛の刑事ベティ。彼女が追うメキシコ系麻薬カルテルの重要参考人が殺された。口封じなのか、カルテル同士の抗争なのか。捜査線上に浮かぶのは、元警察官のゴロツキやアジア系ギャング。さらには南軍に心酔する武装集団まで現れた。増える犠牲者、混乱する捜査…やがて彼女が直面する国境地帯の犯罪の真相とは?過去と現在の傷を乗り越えてゆくベティの闘いを描いた犯罪小説。
タンジェリンタンジェリン
独立を目前にしたモロッコのタンジール。夫とともにアメリカから移住していたアリスの家に、突然大学時代のルームメイトのルーシーが現われる。ある「事故」以来、離れていた二人だったが、彼女はアリスの家に滞在し、友情を復活させようとする。だがアリスは疑念にとらわれてゆく。ルーシーの真の狙いは何なのか?…異国の地を舞台に二人の女性の心理が織りなす強烈なサスペンス。
PREV1NEXT