古今の名画を見つづける祖父とその孫娘のみに通いあうひとつの確信、虚実の人間的魅力。映画の核心にせまる長篇小説。
歴史と永遠、疾走する想像力。ネパールを舞台に、日本人一家の性と宗教意識を鋭く問う。すばる文学賞受賞作家、渾身の力作。
現代の家族、人間の生と死。時代を越えた、生きる者の苦悩。神々の住む国で、人間の在り方を考える。若き新鋭作家が21世紀に放つ問題作。
1298年、ジェノヴァの牢獄。マルコの口から奔出する「東方の記憶」。驚異にして脅威の話を“私”は書き写す。語られる物語は、やがて“私”の筆の中で、もう一つの物語へと胎動し始め…。