著者 : 田代裕彦
探偵作家は沈黙する 平井骸惚此中ニ有リ探偵作家は沈黙する 平井骸惚此中ニ有リ
時は大正十二年。探偵小説家・平井骸惚に弟子入りを懇願し、平井家の居候となった貧乏学生の河上太一。だが一向に弟子と認めてもらえず、骸惚の娘の涼には嫌われ、肩身が狭い毎日。そんなある日、骸惚の知人である作家が不可解な自殺を遂げる。骸惚は「これは自殺じゃない」と断定するも、それ以上語ろうとしない。義憤に駆られた太一は事件の謎を追うが“密室殺人”であることが判明し…。大正浪漫薫る推理劇、ここに開幕!
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