著者 : 空木春宵
夜の夢こそまこと 人間椅子小説集夜の夢こそまこと 人間椅子小説集
果てしなく暗く、身を焦がすほど熱いー。異色のビートが魂を揺らす。地獄が開き、魑魅魍魎たちの青春の宴が蘇る。「地獄のアロハ」大槻ケンヂ。絶望の淵で出会ったマレビト。彼らの正体とは。-「なまはげ」伊東潤。子供たちが帝都に作り上げた、エセ教団の活躍と暴走。-「超自然現象」空木春宵。屈折しきった魂の叫びが、電波に乗って放たれる。-「遺言状放送」長嶋有。永遠の幻夢か、平穏な日常か。僕の世界に選択の時が迫る。-「暗い日曜日」和嶋慎治。
感応グラン=ギニョル感応グラン=ギニョル
昭和初期、浅草六区の片隅に建つ芝居小屋。ここでは夜ごと、ある特殊な条件のもと集められた少女たちによる残酷劇が演じられていた。その日、容姿端麗で美しい声を持つ新人がやってくる。本来ここには完璧な少女は存在してはいけないはずなのに。彼女の秘密が明らかになるとき、“復讐”が始まるー分かち合えない痛みと傷を抱えて生きる孤独な魂を描いた全五編。
時を歩く 書き下ろし時間SFアンソロジー時を歩く 書き下ろし時間SFアンソロジー
創元SF短編賞正賞・優秀賞受賞者、佳作入選者が集結、新作短編で競演。“時間編”には松崎有理(第1回正賞)、空木春宵(第2回佳作)、高島雄哉(第5回正賞)、門田充宏(第5回正賞)、石川宗生(第7回正賞)、久永実木彦(第8回正賞)、八島游舷(第9回正賞)の7名の作品を収録。2020年代の日本SF界を担う“東京創元社生まれ”の気鋭作家たちが贈る、オリジナルアンソロジー。
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