著者 : 藤本ひとみ
数学界に自分の頭脳を捧げたいと思っている上杉和典は、互いの才能を認め合っていた野球部エースの早逝に触れ、彼が命を削っても成し遂げたかった真の目的を探し始める。それが自分の人生を揺るがせるものになるとは知らずにー。
南アルプス、六百年を越える因習の村で、突如、起こった怪事件!インターチェンジに消えた数学の天才は何を見たのか!?迫る集中豪雨の中、少年たちの奔走が始まる!!
古都、長岡京で開かれる旧財閥の懇親会。厳重な警戒の中、ナイフを持ち込む少年の目的は!?二つの蜂の巣、誘拐された幼女、からむ因縁の糸はどこに続くのか!?真実を追う少年たちの夢と挫折、友情と葛藤を描く、書き下ろし長編。
愛されること、それこそはノーマ・ジーンが長い間望み、一度も叶えられたことのない夢だった。自分に自信がなく、人生にも絶望していたー。繊細な魂を胸に秘め、大リーガー、ディマジオと結婚、大作家ミラーと恋愛、また大統領ケネディの愛人となり、彼らの秘密を見つめ続けた世界の恋人マリリン・モンロー。成功の階段を上りながら求めたものは何だったのか?新たな視点で描いたハリウッド美神の悲劇、決定版。
国王ルイ14世の愛妾モンテスパン夫人は、輝く美貌で栄華を極めていた。そこへ女官見習いとして入ったマリアンヌは怪しい館への遣いを命じられ…。宮廷文化の花咲くパリを舞台に、女たちのどろどろとした愛と憎しみが呼び起こす名高い黒魔術事件。ギロチンで落ちたマリー・アントワネットの首が語る真実。行方不明の公爵令嬢になりすました孤児の運命。華麗にして甘美な殺人譚全四編。
フランスに革命勃発!ウィーンでは皇帝たちが、妹マリー・アントワネットの身を案じていた。美貌の青年士官ルーカスはハプスブルグ家の密命を受け、混乱のパリに潜入する。フェルセンを始めとする貴族たちや革命家、外交の思惑が錯綜し、状況が刻一刻と変化する中、幼馴染みの王妃を守ろうと奔走するルーカスに迫る影。王妃が皇帝に当てた密書とは。激動の二都を舞台に描く歴史ロマン。
15世紀、ルネサンスの街フィレンツェを支配するメディチ家とそれを狙うローマ教皇庁。工房に入った若き天才ダ・ヴィンチは、豪華王と呼ばれるロレンツォの弟、美貌のジュリアーノに魅せられた。兄弟子ボッティチェルリと争いながら、恋と芸術に没頭する日日に忍び寄る陰謀の影。ダ・ヴィンチの才能を花開かせた殺戮とは。モナ・リザを持って逃れたダ・ヴィンチが語る恋と復讐の物語。
スペインの石鹸工の娘テレジアは、その美貌で伯父を虜にし、12歳で女の歓びを知った。仏社交界へのデビュー、侯爵との結婚、出産をへて、不倫へ。男性たちを機知と色香で篭絡し、第二のマリー・アントワネットと呼ばれ、数多の有名人を愛人に贅沢な生活を送り、最後は大公后にまで成り上がったー。欲しいものを手にいれ、人生を楽しみ、長寿を全うした、史上最強の勝った女の華麗で波乱に満ちた生涯。
校庭のフェンスを越えてボールが飛びこんだ先は、幽霊屋敷。つっぱり良子が、こわごわ忍びこむと、で、出たぁーめまいがしそうな美少年。名前は、片山譲。良子、彼にセマられちゃったりして、学校に戻ってみると、彼はなんと五年前に死んでたって話。死因は階段をころげおちて、打ちどころが悪かったとのこと。でも、ヤツ、丈夫そうだったし、それが本当の死因とは思えんけどなあ…。
そもそもの、事件の起こりは薫の手紙。ワインレッドの封筒には、恐ろしく不愛想な招待状が入っていた。さっそく薫の家を訪ねてみるとーカーク、美女丸、シャルル、そしてなんと和矢までーみんなが笑顔でむかえてくれたのよ。うっ、感激。でも、突然、シャンデリアの明かりが消えたと思ったら…。90年夏公開予定の、アニメ映画のために書かれたマリナ・スペシャル版、ついに登場っ!
上品で繊細なシャルル。彼がどんな子だったかわかる幼年時代の秘話から、ハラハラドキドキのイラストまで、どこをとってもシャルルの魅力が溢れているわ。そして『愛の迷宮でだきしめて!』の名場面もあって、ながめているだけで、もう、うっとりとなって時間を忘れてしまいそうよ。そんなあなたのために、マリナとシャルルがパリを観光案内してくれるわ。待望の『マリナ大辞典』第2弾。
「久我さん、あたしを卒業プロムに誘って」と胸キュンしてる花梨。必死決死で大告白をしたものの、答えはノー!かわりに湘高サッカー部のマネージャーに誘われて、あたしは一躍、ハードで熱い少年たちのマスコットガールに。彼らがめざすのはブロック大会。でも、新設サッカー部なので、人数不足はどうしても否めず…。そこに現れたのがブルーブラックの髪が印象的な武蔵クンだった。
時は優雅な昼休み。場所はひそかに、階段下の道具置き場。ここを溜まり場にするあたしたちは、つっぱり。通称、階段グループ。例によって、メンバーは三上、美也子、立花、そして良子。モクふかしながら、美也子が言うには、我らが早匂悠樹が、暴走族の『狂竜党』に狙われてるって。そして、『狂竜党』の頭の女がなぜか学校に転校してくるって話。これはちょっとタイヘンなことになるぜ…。
その日、学校で、すばらしくすてきなことがあった。同じクラスでバスケット部のエースの上杉和典ーチアガールをキャアキャア言わせてる彼から、デートに誘われた。「今夜、天満宮の宵宮、いっしょに行かないか」って。あたしは、ゆかたで出かけることにした。しかし、夕方、大変なことが起きた。母が倒れたのだ。あたしは宵宮ではなく、病院の待ち合い室で、うつむいたまますわっていた。