著者 : 香月美夜
古代の大規模魔術の成功と引き換えに、意識を失ったローゼマイン。フェルディナンドと魔力を繋ぎ、女神に断たれた記憶の海を辿ってゆく。領主の養女として旅立つ以前、兵士の娘だったあの頃。大切に育ててくれた家族、愛してくれた彼らー。下町の人々との思い出が蘇る。「…みんな…大好き」そして、始まる建領のための忙しい毎日。ユルゲンシュミット初の未成年領主の就任によって、図書館都市アレキサンドリアの歴史が幕を開ける。「皆様に祝福を!」全てを夢物語では終わらせないビブリア・ファンタジー完結!大増書き下ろしに加えて、椎名優描き下ろし漫画「四コマ」「アレキサンドリアーある晴天のバルコニーにて」を収録!
中央の戦いを終えると、フェルディナンドは次代のユルゲンシュミットへ改革を始める。歪んだ王族の世襲を廃し、新しいツェントの選出と決定を急ぐこと。その就任式、グルトリスハイトの継承の儀式の準備が進む一方、女神によって断たれたローゼマインの記憶が戻らない。けれど、周囲の不安をよそに、彼女の頭の中は「図書館都市計画」で楽しくなってきて…。第五部完結目前!新時代への助走ー自らが選択した未来へ突き進め!書き下ろし短編×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
深夜の貴族院。ローゼマインはフェルディナンド、ダンケルフェルガーの騎士と共に、アダルジーザの離宮の制圧に向かった。その中で中央騎士団の造反やジェルヴァージオの行方不明が判明し、一行は貴族院図書館へーやがて全勢力が講堂内に集結。「女神の化身」の大暴走、「魔王」の暗躍、「王の剣」の戦い!王族、中央、ランツェナーヴェ、エアヴェルミーンの思惑が交錯しながら、「中央の戦い」は怒濤の終結を迎える!大増書き下ろし100ページ超の閑話集、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
ついに火蓋を切られる「ゲルラッハの戦い」。騎獣で駆けるローゼマインは護衛騎士に守られながら敵陣を突破!決戦の舞台はマティアスと潜入するギーベの館へー冷酷なグラオザムとの宿命の対決の行方は?終戦後、エーレンフェストに帰還したローゼマインは穏やかな時間を過ごす。領地に残った者たちの武勇伝を聞いたり、神殿や下町の様子を確認したり、衣装の仮縫いをしたり。だが、それも束の間、一連の首謀者たちの暗躍は終わっていなかった…。ユルゲンシュミットを揺るがす戦火の全貌を目撃せよ!前巻に続く書き下ろし100ページ超の閑話集「エーレンフェスト防衛戦(後半)」、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
「絶対に助けます。手段なんて選びません」ローゼマインは戦準備へ突き進んでいた。大領地、中央、王族、神々…何を敵に回しても、危機に瀕したフェルディナンドを必ず救う。メスティオノーラの書を有効活用し、国境門を使って時間短縮。ダンケルフェルガーの騎士達をも味方につけてーシュタイフェリーゼより速く!いざ出陣!ランツェナーヴェとの戦いが始まる一方、ゲオルギーネ達が侵攻を開始する。神殿や下町の民は心を一つに「エーレンフェスト防衛戦」へ挑むのだった。本物のディッターの勝利をつかめ!圧巻の書き下ろし閑話集ほか100ページ超!椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
貴族院も三年生が終わる。青色巫女見習いの頃に比べると、名前がマインからローゼマインに変わって、身長も25cmくらい伸びた。植物紙の本もいっぱい作った。わたしが知らないうちに、みんなも色々あったみたい。えっ!?ルッツとトゥーリが婚約???知られざるエピソード満載の短編集第2弾!WEB掲載のSSや、「第二部 神殿の巫女見習い」から「第五部 女神の化身4」までの特典SSなど、単行本に未収録の短編計19編を一冊に!下町の家族や仲間、側仕え、他領の貴族、王族達などの視点を通して描かれる人生模様。ユルゲンシュミットの各領地を変遷しながら、本編と交錯する物語が拡張する!各短編に香月美夜の解説入り!椎名優描き下ろし「四コマ漫画」も収録!
フェルディナンドの脳裏に、霧のような不安が濃さを増していく。-嫌な予感がする。一方、中央への移動準備を続けるローゼマインは冬の支度に追われていた。洗礼式、貴族院四年生の始まり、親睦会と忙しい。奉納式を終え、魔力供給をしている最中、彼女は貴族院から突然姿を消した。移動した先に出現するのは巨大図書館、始まりの庭、育成の神アーンヴァックス。その力でローゼマインが急成長!身長が伸び、年相応の女性に変貌する。だが、それは急変する事態の始まりに過ぎなかった。ゲオルギーネとの戦いに備え、エーレンフェストの防衛計画が進められる中、アーレンスバッハで事件が勃発し…。諦めムードの周囲に対して、聖女が下した決断とは?「何かが起こっても、わたくしが守ります」書き下ろし短編×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
「婚約を解消し、王の養女になる」エーレンフェストに帰還したローゼマインの報告は領主一族に混乱をもたらす。だが、決定は覆らない。中央に移動するまでに与えられた期間は1年。そんな娘の旅立ちを貴族の母・エルヴィーラは温かく見守る。「貴女は貴女らしさを失うことなく、進みなさい」と。神殿や印刷業務などの引き継ぎ、そのための最高品質の魔紙作りなど、着々と準備が進められていくのだった。移りゆく時に翻弄される母と子、側近達、下町の面々-同行する者と残る者。それぞれの選択が未来の扉を開く!書き下ろし短編×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
緑萌ゆる春。ローゼマインは領主会議に呼ばれた。星結びの儀式で神殿長役を務め、地下書庫では書写とお喋りに癒される。ところが、次期ツェント候補を巡る動きが活発化したことで、ローゼマインはフェルディナンドの連座回避を目指すことに。王族に強要されたのは、森の中の「祠巡り」。そこで触れる世界の深淵ー祠に並ぶ神々の像、貴色の石板、謎の言葉、巨大な魔法陣。グリトリスハイトを手に入れたい王族に立ち向かう中、ついに迎える王子との前哨戦。いざ、交渉へ!平民育ちの商人聖女が見せる秘策とは!?「取れる時に、取れるところから、取れるだけ、取っておくもの…だよね!」書き下ろし短編×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
貴族院からエーレンフェストに帰還したローゼマイン達を待ち受けていたのは、領主一族の分断だった。冬の粛清で天下となったライゼガング系貴族の意向により、それぞれの不信感が募っていく。それでも歩みを止めないローゼマインの日々は少しずつ変化を生む。春を寿ぐ宴、久し振りの神殿見学会に下町の商人達との会合、御加護の再取得、次代の神殿長育成、そして閉ざされた国境門で知らされる壮大な物語。領主一族へー歴史と派閥の壁を乗り越えろ!「向上心とやる気のある若手を集め、エーレンフェストの世代交代を全力で進めましょう!」『このライトノベルがすごい!2021』女性部門ランキング第1位。単行本・ノベルズ部門第2位。ビブリア・ファンタジー最新刊!書き下ろし短編×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
ダンケルフェルガーとのディッター勝負で倒れたローゼマインが目を覚ます。諸問題は解決したものの、乱入した中央騎士団にトルークを使われた可能性が浮上した。その対応は大人達に任せつつ、本人は領地対抗戦の準備に取りかかる。様々な領地や王族との社交が次々と始まるのだった。けれど、ローゼマインの心はどこか落ち着かない。それもそのはず。対抗戦の夜にフェルディナンドがエーレンフェストのお茶会室に宿泊予定なのだ。「わたくし、フェルディナンド様を全力でお迎えします!」待ちわびた再会に成人式の奉納舞と、イベント目白押しで相変わらずの大激走!書き下ろし短編×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
雪降るアーレンスバッハ城。その執務室で、次期領主の婚約者フェルディナンドはローゼマインの手紙に眉を寄せていた。彼女は王族に呼び出されたばかりか、貴族院の図書館に秘められた地下書庫へ近付こうとしていたのだ。周囲を悩ます「頭の痛い報告書」の数々は貴族院三年生になっても変わらなかった!不思議な現象を起こした上に、学生達の共同研究に王を巻き込む始末。王の御前だろうと取り繕いゼロ、聖女と持ち上げられるお茶会にはイライラ。我が道を全力で突っ走るローゼマインにレスティラウトから驚愕の提案が!ライデンシャフトの槍を振りかざし、いざディッター勝負、再び開幕!(自身の将来を賭けた嫁取りディッター!?)書き下ろし短編×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
フェルディナンドが旅立ったエーレンフェストの冬は重い。騒乱を好む「混沌の女神」のようなゲオルギーネに関する密告があったことで粛清が早められた。一方、貴族院の三年生になったローゼマインは喪失感を振り払うように、忙しく動き回る。案内では旧ヴェローニカ派の子供達が連座を回避できるように説得し、院内では領主候補生の講義初日が開始。文官コースの試験に、新しい上級司書との出会い、専門コースの専攻など、一年前とは立場も環境も激変した日々へ突入していく。次第にらしさを取り戻す中、神々のご加護まで大量に得て、ますますローゼマインの暴走は止まらない!?「わたしの本好きウィルス、皆に広がれ!」シリーズ最終章「第五部」開幕!ユルゲンシュミットの根幹へー聖女伝説が走り出す!書き下ろし短編×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!