著者 : 鯨井あめ
きらめきを落としてもきらめきを落としても
特別じゃない僕が、かけがえのない憧れに出会った。キラキラだったり、くすんでいたり。青春を万華鏡でのぞくような、色とりどりの6編。あめ、ときどき、勇気。カラフルな青春短編集。
アイアムマイヒーロー!アイアムマイヒーロー!
自分に何の期待もせず無気力に過ごす大学生、敷石和也。ある日駅のホームで、女性が線路に転落するのを目撃。右往左往しているうちに意識が遠のきー見知らぬ子どもの姿となって目覚める。目の前には、小学生時代の自分が…!不可解なタイムスリップの謎を追いながら、小学生時代の自分を客観的に見つめる和也。はたして、自分の身に起こった「奇跡」とどう向き合っていくのか。
晴れ、時々くらげを呼ぶ晴れ、時々くらげを呼ぶ
父親を亡くしたあと、他者と関わりを持たず、毎日をこなすように生きてきた「僕」。僕はある日、屋上で「クラゲ乞い」をする奇妙な後輩と出会った。世界は理不尽で、僕たちは無力だから。世界をちょっとだけ変えたかった、「僕」と「彼女」と「僕たち」の物語。第14回小説現代長編新人賞受賞作。
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