著者 : R.A.マカヴォイ
世界のレンズ世界のレンズ
ゴブリンとあだなされる孤児ナズュレット。彼は4歳のときからヴェロンニャ王立全寮制男子校で過ごしてきたが、19歳の秋、独り立ちするために学校をあとにした。旅の途中で奇妙な建物に迷いこんだナズュレットは、そこで出会った魔法使いとおぼしき男ポウルに見込まれて弟子入りすることになった。その出会いが運命を変えるとも知らずに…。長じてヴェロンニャ国王の右腕となるナズュレットの波乱の生涯を描く3部作開幕。
黒竜とお茶を黒竜とお茶を
娘のリズからの突然の電話。どうやら何かやっかい事に巻き込まれたらしい。母親のマーサは娘の窮状を救うため、はるばるニューヨークからサン・フランシスコへとやって来た。だが、リズの姿はどこにも見あたらない。娘の身にいったい何が起きたのか。不安を胸に娘を捜すマーサの前に一人の中国人が現われた。名をロングというこの初老の男、実は自分は太古の龍の化身だと言うのだが…。〈魔法の歌〉三部作で知られるマカヴォイが、奇妙な初老のカップルをシャレた会話とユーモアあふれる筆致でほのぼのと描いたモダン・ファンタジイの秀作。J・キャンベル新人賞受賞。
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