小説むすび | 息

出版社

新潮社

発売日

2023年5月31日 発売

「おとなになっても苦しいままだったら、どうする?」喘息の一息一息の、生と死のあわいのような苦しさ。その時間をともに生きた幼い姉と弟ー。弟の春彦が若くして死を選んでから十年、姉の環も、父と母も、悔いと悲しみを胸に抱きながら、たがいに語ることなく生きてきた。環の十五年ぶりの喘息発作をきっかけに、喪失を抱えたこの家族のあいだをあたらしい風が流れはじめる…。

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