小説むすび | 暗夜を渉る

暗夜を渉る

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ロス市警を辞職したジェッシイ・ストーンがはるばるとやってきたのは、アメリカ大陸の反対側、大西洋に臨む小さな町、パラダイスだった。町の警察署長が空席となり、彼がその職に採用されたのだ。パラダイスの町を牛耳る行政委員長ヘイスティは、そんなジェッシイに警戒心を抱いた。裏で不正資金の洗浄を手がけ、犯罪組織とも繋がりがあり、国民軍の名目で私兵までも率いる彼が求めていたのは、なんでも言うなりになる無能な警察署長だった。採用試験で酔っ払っていたジェッシィは、そんな狙いにぴったりの人材だった。そう、そのはずだったのだ。だが、就任早々、町の厄介者を殴り倒して見せたジェッシイは、警察署長として町に馴染んでゆき、その手腕を発揮し始める。徐々にヘイスティの真の姿に迫るジェッシイ。やがで、ヘイスティの愛人が死体で発見されるに及んで、両者の対決は避けられないものになってゆく…。スペンサーに比肩する期待の新キャラクター、警察署長ストーン堂々の初登場。

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