昌平黌から始まり、長崎海軍伝習所、軍艦奉行並、海軍総裁と幕府海軍の誕生から終焉まで立ち会った矢田堀景蔵の生涯を描く。
幕府海軍の設立から、その終焉まで立ち会った男、矢田堀景蔵。幕府学問所で秀才の名をほしいままにした景蔵は、阿片戦争の波及を恐れた幕府の命により、長崎の海軍伝習所に赴任した。そこでは勝海舟、榎本武揚等、その後の幕府の浮沈を共にする仲間と出会う。幕府海軍総裁まで昇りつめた男の生涯。 2010/12/03 発売