琵琶湖疏水・墨染発電所に浮かんだ死体。親友の死の謎を追う若き僧侶、そして警察には国宝級の仏像の不正売却を告発するタレコミが…。京都に君臨する巨大宗派の闇を暴く新・社会派ミステリー。『一応の推定』から3年半、待望の松本清張賞受賞第一作。
京都市内を流れる琵琶湖疏水に浮かんだ、男の溺死体。親友の死に疑念を抱いた若き僧侶・蜷川賢了は、遺体から違法ドラッグが検出されたことを知り、調査に乗り出す。一方警察には、国宝級の仏像の不正売却を告発する怪文書が届いていたー。京都に君臨する巨大宗派の欺瞞を抉り出す、新・社会派ミステリー。 2012/11/09 発売