棄霊島 下
光彦は、長崎・軍艦島の生まれである教師の篠原雅子とともに、御前崎で元刑事の後口が殺された事件を探るうち、島で不審死した神主が、「大切なもの」を娘に託したことを知る。三十年前の夜、島では何が起こったのか…。そして、誰もが口をつぐむ過去の真相とは?光彦の前に、最大の「巨悪」が姿を現す。自作解説付き。
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浅見が五島列島で知り合った親切な初老の元刑事。娘夫婦との同居を前に、彼は静岡の海岸で死体となって発見された。清貧の元刑事のささやかな人生を、突然断ち切ったのは誰か。怒れる浅見に突きつけられる、過去最大の難問。百番目の事件に、大団円はあるのか。 2006/04/27 発売
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九州へと向かうフェリーで、光彦と出会った元刑事の後口が、静岡の御前崎の海岸で死体となって発見された。彼は、三十年前に、長崎・軍艦島で起きた連続変死事件を追っていた。光彦は、後口の足跡を辿るうち、娘が暮らす長野の松代で出会った人物に興味を抱いていたことを知った。浅見光彦、百番目の事件は、手ごわすぎる。 2009/11/10 発売
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浅見光彦は「旅と歴史」の依頼で、長崎県五島列島へ教会堂の取材に行くことになった。飛行機嫌いの浅見がフェリーで九州へ向かっていると、船中で元刑事の後口と出会い意気投合する。彼は浅見を案内しながら、軍艦島で起きた未解決の連続変死事件について語る。だが、後口は娘が住むという長野県へと向かう途中で、静岡県御前崎の海岸で遺体となって発見された。現地で浅見は、後口と意外な人物との接点に気づいたのだがー。 2015/03/25 発売