小説むすび | 殺人「北越雪譜」

殺人「北越雪譜」

殺人「北越雪譜」

著者

辻真先

出版社

徳間書店

発売日

1991年5月1日 発売

日本有数の豪雪地帯、秋山郷。江戸の昔、かの地にわけ入った異才・鈴木牧之が『北越雪譜』『秋山記行』という書物をものした。トラベルライターの草分け・牧之氏は、いってみれば瓜生慎の大先輩にあたるわけだ。「鉄路」編集部から取材依頼がきたのもそんな縁からである。あたり一面雪景色のなか、辿り着いたノヨサ民俗館で、慎たちはいきなり老婆失踪事件にでくわす。隠居部屋の通用口は雪で塞がれており、人目につかずに家を出ることは不可能に見えた。これが秋山郷を襲った恐るべき殺人事件の幕開けだったのだ…。

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