小説むすび | びいどろの筆

びいどろの筆

びいどろの筆

出版社

徳間書店

発売日

1992年11月1日 発売

柔術の達人で、文人でもある空中楼夢裡庵先生は、れっきとした八丁堀定町廻り同心。正月早々、絵師が殺された。盆の窪に突き立った矢が致命傷だが、状況が一風変わっていた。壁に立てられた絵馬の人物が、今まさに矢を放った姿なのだ。手の込んだまねを、と渋い顔の先生だったが、ある書物に、「絵の人形に矢を射はなさす術」という文章を見つけたのだ。まさか…。直木賞作家の、洒落た連作七篇。

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