小説むすび | ウォールストリート・ディック

ウォールストリート・ディック

ウォールストリート・ディック

ティモシー・コーンーくずれたロフトに猫と住み、雑巾のようなスーツを身にまとう。ウォール街の企業情報会社で働く彼は、地下鉄で轢死した同僚の仕事を引き継ぐ。大手不動産会社の内情調査だ。やがて、近親相姦と麻薬に溺れる経営陣の、銀行に対する不審な動きが浮かび上がる。表題作のほか人工受精クリニックで起きた連続殺人を追う「精子銀行の謎」を収録。病める現代を鋭く抉る傑作ハードボイルド。

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