小説むすび | 坊主めくり

坊主めくり

坊主めくり

出版社

徳間書店

発売日

1989年4月1日 発売

小さな出版社の編集部員・洋一は、新宿ゴールデン街の酒場で見た芝居のポスターの画家に、童話シリーズの絵を依頼した。蚊絣の着物を着、坊主のように頭を剃り上げている画家は、木札の百人一首を持っていた。二人の間でさっそく坊主めくりが始まった。だが、坊主札が出るとうれしそうに解説する画家は、なぜか顔を見せない姫札(小野小町、式子内親王、周防内侍)に異常な関心を示すのだった。珠玉の長篇。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP