小説むすび | 野望回廊

野望回廊

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出版社

徳間書店

発売日

1994年6月30日 発売

野心家の須藤恭介と、純朴そのものの津村良太は幼馴染みである。二十二歳で上京した良太はバーの経営者・山脇に傾倒し、一方の恭介は極道と接触し、傍若無人の渡世を送っていた。運命のいたずらか、恭介の会社が推す地上げ工作が山脇の許に及び、抵抗する山脇は暴力団による放火の犠牲となってしまう。正義感の強い良太は暴力団の一人を刺殺し服役することになる。その間、持ち前の運とずる賢さで着実に青年実業家としてのしあがっていく恭介は、金儲けに執着するあまり、次第に精神が蝕まれ、人間性を失っていく…。

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