小説むすび | 盗む舌

盗む舌

盗む舌

出版社

徳間書店

発売日

2004年3月31日 発売

江藤雅典はラブホテルのクイーンサイズのベッドの上で二五歳のみずみずしい肉体を堪能していた。若い恋人、野中秀美とのセックスはとても相性がよかった。性的な相性がいいだけではない。八歳年上という年齢差も影響しているかもしれないが、彼女との性格の相性もよく、あけすけなセックスの会話もすんなりとできた。そんな彼女とエクスタシーをむかえる瞬間、江藤は悪夢をみた。突然、別れた妻の大山香奈に会ってみたい、という思いに囚われたのだ。その瞬間から、江藤は秀美と元妻の二人の女の間で、揺れ動いて-。

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