二万石ではありえぬほど巨額の賄を持参した肥前箕浦藩主佐宗直虎に不審を覚えた田沼から、探りを入れろと命じられた大目付の“かみなり旗本”政盛。ところが、ひょうたん息子の右京は、箕浦藩より財務に請われている宰我と知り合いで…。書下し傑作時代活劇。